2023/01/03

カンキツルンバ
第3話_ レモンな毎日

連載 カンキツルンバ
TEXT & PHOTO / MITSU SASAHARA

いよいよレモンも果汁が多くなる季節。
畑のレモンは、なぜかとっても糖度が高く子供にも人気。糖度が高いって言っても、酸っぱい事は変わらないけど、酸味の向こう側には、甘さも感じられて味が濃いのが特徴。

朝は、白湯にピーラーでひと削り、冷たいお水にひと削り、華やか仕上げにしたい時は、スパークリングウォーターに浮かべたり。朝から身体がパァ~と開きます。

ご存知の方も多いかもしれないけど、レモンって冬がメイン。
レモンスカッシュなどは、かなりフレッシュなイメージだから夏っぽいけど、違うんです。
6月に花が咲き、梅雨を過ごし、8月には小さな赤ちゃんレモンが見え始め、10月後半から11月頃には出荷できる青レモンに。そして、12月には実も大きくなり、果汁もたっぷり入った黄色いレモンと変化していきます。
うまくいけば4月頃まで収穫する事もできるのです。

そして、今年初収穫の私の畑、HoneyFarmのレモンは沢山の実り。
今年から受け継ぐ形になった畑なので、ゼロから育てていた訳ではない場所。
前年度は島の柑橘師匠がメンテナンスしてくれたおかげだし、その前は81歳の大先輩農業女子が管理してたおかげだし、耕作放棄ではない、それはそれは、ありがたい畑なのです。

ほんとに小さなレモン畑なのだけど、自分の身の丈にあった広さなので、たくさん勉強して、カンキツ達が過ごしやすい環境を作ろうと思います。

実がなるって、ほんと泣ける程嬉しいもので、小さな畑で頑張ってくれたレモン達ありがとうと、思わず木に話しかけてみたりするんです。
1人で話しかけてる姿って気持ち悪いかもしれないけど、これ大事な事の一つなのよね。
これからもガンガン話しかけるので、見かけた方は「今日もやってるな」とあたたかい目で、見守ってください。

朝も、昼も、夜も、レモン。
今日も、明日も、明後日も、レモン。

レモンのある生活って豊か過ぎる。

レモンを使った簡単レシピ

贅沢レモネード

材料 レモン4個、ハチミツお好み、炭酸水(水でもお湯でもOK)
・レモンの果汁を絞る。※端っこや皮は捨てないで!
・ハチミツを加えて、シェイカー・瓶・タッパーなどでシャカシャカして混ぜる
・炭酸水を入れて混ぜる
かなり美味しい贅沢レモネードの出来上がり。

レモンの端っこや皮は、塩レモン行き

果汁を絞った残りの皮で、塩レモン作り

煮沸消毒した保存瓶を用意する。
残りの皮の重さを計り、全体の20%の塩を入れて保存。時々混ぜてください。
(常温で保存可能)

過去のお話はこちら→カンキツルンバ

Farm

  • Honey Farm(ハニーファーム)
    https://www.instagram.com/honeyfarm0111/
  • Tony Farm(トニーファーム)
    https://tonyfarm209.stores.jp
  • 広島県尾道市瀬戸田町。瀬戸内海に浮かぶ生口島にあるこの町は、日本随一のレモンの産地として知られています。「Honey Farm」と「Tony Farm」は、その瀬戸田にある小さな柑橘農園です。高齢化のために放棄されていた柑橘畑を借りて再生し、農薬、除草剤、肥料を使わない自然農法でレモンやはっさくを育てています。
MITSU SASAHARA
笹原 光 / Stylist , Farmer
レディース、メンズファッション誌から広告まで幅広くStylistとして活躍。併せて「健康な心と体は食と自然から」との考えから、瀬戸内海に浮かぶ生口島で、カメラマン谷内氏が営む「Tony Farm」の運営サポートをする傍ら、自らのレモン畑「Honey Farm」を立ち上げる。農薬、除草剤、肥料を使わない自然農法でレモンやはっさくを育てている。
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