2020/03/02

圧倒的な画力と高揚感
漫画『AKIRA(アキラ)』

SF漫画の金字塔、『AKIRA』。作者は大友克洋氏。
連載をされていたのは30年ほど前になりますが、未だファンを惹きつけ続けている超有名作品。
2019年の東京が舞台の漫画で、2020年の東京五輪開催を的中させたことでも話題になりました。

私が初めて手に取ったのは小学生の頃。
それから何度も読み返していますが、2019年が終わるタイミングで数年ぶりに読み返しました。

この漫画の魅力は、ストーリーがどうとか難癖つける暇もない程に引き込まれる圧倒的な画力、世界観。私はこれに尽きると思っています。
加えてメカ好きでなくとも魅了される、メカニックデザイン。

キャラクターの背景がよくわからないままストーリーはどんどん進んでいきます。
でも個性的で魅力あるキャラクターにどんどん魅せられていきます。
個人的にはケイとチヨコおばさんが好きです。「子供をつくるんだよ」のシーンがすごく好き。もちろん金田もカッコイイ。アキラも神秘的。鉄男も嫌いになりきれない。

漫画や映画は、個人的にはトータルでの満足度だと思っているので、考えてみれば終始ドカンドカンと爆発してるなぁとか、細かいことはさておき。
とにかく演出とコマ割りが素晴らしくてカッコよくて、ものすごい迫力の画面にやられます。
昔読んだなぁ、という方も是非また手に取っていただきたいです。当時とはまた違った魅力が発見できると思います。
私にとっては、何年たっても何度読んでも満足度が変わらない作品です。

漫画『AKIRA』を読んだことがない人へ

有名な漫画だけれど読んだことがない、読もうか迷っている方、注意事項です(笑)。
『AKIRA』は作者の意向なのか、電子化されていません。読むには分厚いコミック本を手に入れる必要があります。タウンページサイズと思ってください。保管場所を確保する必要があります。
この時点でハードルが上がってしまいそうですが… でもあのビッグサイズだからこそ、画の迫力がより伝わるのだと思います。

そして、そもそも書き込んだ画風が苦手な方は、厳しいかもしれません。血も多いのでグロいと感じる場面もあります。
でももし完全拒否とまではいかないなら、2巻までは読んで欲しいです。
私は1巻はワケがわからなかったのですが、2巻からケイ(ヒロイン)も少し可愛くなってくるしストーリーも分かってくるかなと思います。
3巻が気になったら、もう最後まで読みたくなるはず!

私はファンなので「何度読んでも古くならない」なんて感じてしまいますが …
今の若い人が読むと、どういう感想なのでしょうか。やはり古臭く感じてしまうんですかね。気になるところです。

『AKIRA』の今後

『AKIRA』のハリウッドでの実写化の話がありましたが、やるやる詐欺みたいになってしまっています。
また漫画『AKIRA』を若い人に読んでもらえるきっかけになると思うので、是非実現してほしいと思うのですが…。

ちなみにアニメにはなっています。まずはこちらからでも。

漫画界に大きな影響を与えた大友克洋氏ですが、『AKIRA』のラストページにはこんな一文が。手塚治虫さんの影響力は計り知れないですね。

最後に。

『AKIRA』のような世界にならず、無事に2020年を迎えられたのでホッとしています。現実は平和が一番ですから。
…と思ったのも束の間、オリンピック開催が揺れています。1日も早く問題が収束されることを祈るばかりです。

MADOKA(Bugs Design)
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このサイトの運営担当。普段はグラフィックデザインやイラストのお仕事、アパレル企画のお手伝いをしています。
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