やちむん
2020/01/24

大らかな表情が魅力の焼き物
沖縄・読谷村「やちむん」

TEXT & PHOTO : MADOKA

近年大人気の、沖縄の焼き物「やちむん」。
「やちむん」とは、沖縄の方言で「焼き物」のこと。
「やむちん」と間違える方が多いですが「やちむん」です(そんな私も長い間、勘違いして覚えておりました。笑)。

どっしり厚みがあり、無骨な面構え、躍動感あふれる文様、鮮やかな色。
沖縄らしい、大らかな表情が魅力の焼き物です。

どこの焼き物とも違う、強烈な個性をもつ「やちむん」。
600年もの歴史があると言われています。
以下、見るだけで楽しい「みんげい おくむら」サイトからの引用です。

やちむんの歴史は長く、琉球王朝が海外と盛んに交易をしていた14世紀から 16世紀のころ中国や南方諸国の陶磁器が輸入され、南蛮焼きの技術が伝えられ、 600年もの歴史があると言われています。

江戸初期、1609年に薩摩の島津藩が琉球に侵攻、薩摩藩に占領されるとともに、 交易でも様々な制約を受ける羽目になり、17世紀、琉球王朝の尚貞王が産業振興目的で、地方に分散していた幾つもの窯場を市街の一角に固め、「やちむん」と呼ばれる焼き物街を作ったそうです。 これが壺屋焼の始まりです。

「みんげい おくむら」サイトより引用

そんなやちむんですが、日本各地の伝統的な焼き物同様、明治の頃に壺焼きの危機を迎えます。
以前愛媛の砥部焼の記事でも簡単に触れましたが、民藝運動により廃絶を免れた焼き物のひとつです。柳さんありがとう。

同じく民芸運動によって人気が出た砥部焼↓

戦後は大きな窯元が公害対策などで市街地から離れた「読谷村」に移ったことがきっかけで、読谷村に多くの窯元が集まりました。「読谷やちむんの里」として観光地としても有名です。
現在の沖縄では読谷村に限らず、多くの焼き物が作られています。

沖縄パワーに触れる!集めたくなる「やちむん」

我が家にあるのは読谷村で作られた、そばマカイと飯マカイ(マカイとは器のこと)、そして角皿です。

我が家の使用例

大らかで素朴かつ、大胆な雰囲気が私は大好きです。沖縄のパワーをいただける気がします。そして私の大雑把な料理を優しく受け入れてくれます。
少々雑に扱っても大丈夫なところも良い!

ちなみに、そばマカイは読谷村のふるさと納税で手に入れました。麺類はもちろん、サラダや煮物を盛ったりして大活躍です。

「そばマカイセット」というのを選びました。

どーんと盛れる、大皿のやちむんも欲しいのですが、柄に悩みすぎて何年も買えずにいます…。
キッチンの収納問題さえ解決できるのなら、何枚でも買いたい焼き物のひとつです。

眺めるだけでも楽しい「やちむん」。

まだ手に取ったことがないという方、是非一度、沖縄のパワーに触れてみてください。
温かみのある器が好きな方には特にお勧めです。

MADOKA(Bugs Design)
Designer
このサイトの運営担当。普段はグラフィックデザインやイラストのお仕事、アパレル企画のお手伝いをしています。
\ SHARE! /
RELATED PAGE