Soliloquy 「Atelier made 」シリーズ
TEXT / SUU
PHOTO / MADOKA
Soliloquyの全ての服はトレーサビリティーを明記しています。
それは毎日着る服がどこで摘まれた綿なのか、どこで刈られたウールなのか。
そしてどこで糸になって、生地に織られて、どこで「服」となっていったのか。
毎日口にする食材と同じ様に、少しでも履歴の分かるものを身につけていたいと思い、原料が服になるまでの履歴が追える素材を選び、工場に依頼しています。
Soliloquy「ATELIER MADE series」
Soliloquy「ATELIER MADE series」ではさらに、ものづくりの最終地点である「誰が」パターンを引き、縫った(編んだ)かというところまでお伝えするシリーズになります。
より細やかな仕上がりを求めて、職人ひとりひとりに直接依頼して作成し、「製品の作り手」の見える製品です。
ミシンやハンドクラフトを交えながら丁寧に作り上げるので、工場で量産される商品にはない、細やかな仕様や立体感のある仕上がりが特徴です。
着て・洗ってを繰り返すうちに、言葉では形容しがたい、心がかよった着心地を味わうことができます。
ふんわりとした「空気」の様な雰囲気を纏うのは、大きな工場で縫われる工業製品では醸し出せない「味」かもしれません。
【Soliloquy】ATELIER MADE by senui
そんな「Atelier made 」の1stアイテムは、私の大好きなアイテム、シャツ。
このシリーズは、もっと素敵なシャツを作りたいという思いから始まっています。
このシャツはハンドクラフトのシャツブランド「senui」の加藤氏のアトリエでパターンメイクから縫製、仕上げまで加藤氏一人で行われる文字どおり「Atelier made 」。
1枚1枚を丁寧に作られたシャツは、袖口や肩ヨークのゆとりを程よいギャザーで寄せ、背中心には「senui」のアイコンである背縫い(背中心を接ぐ仕様)のあしらい。
アームホールにはハンドステッチが施され、よく見るとクラフト感が演出されていることがわかります。
襟はレギュラーカラー。シルエットは Soliloquy の定番B.D.シャツと同じく、程よくゆったりとさせて素材の風合いを感じることができるようにしました。
一見普通のプレーンなシャツですが、所々に細やかなデザインをし、洗うと現れる綺麗なパッカリングも良い雰囲気。
このシャツ、本当に丁寧に作られていて見れば見るほどホレボレするんです。笑
素材は、縦糸が160本の高密度で織られたコットンブロード。
縦糸に「GIZA96」の100/2の高級エジプト超長綿。緯糸に「スーピマ100%」の80/1高級アメリカ超長綿を使っています。
縦糸と緯糸の番手を変えての織りと、植物由来のアミノを用いた加工を施した結果、なんとも上品なドレープと風合いが出ています。滑らかなんだけど、膨らみもある。そんな感じ。
展開する色は2色。真っ白とインクブラック。
私としてはレギュラーカラーのシャツはなんといっても「白」。少しゆったりしたブルージーンズに少しゆったりした洗い晒しの白いシャツ。そう、セルジュゲンズブールのイメージ。笑
もう1色はインクブラック。この色は見た時に一目惚れした色です。
ブラックなんだけど、真っ黒じゃない。墨で染めた様な品のある黒。なのでインクブラックと命名。
このインクブラックのシャツはとっても「静」な空気を纏っています。どこか日本的な凛とした墨色のシャツは、第1釦まで止めて涼しい顔で着こなせたら素敵です。
High-Density Broadcloth Shirt
(¥36,000 +税)
この2色の「Atelier made」のシャツ。どちらの色も着た時の妄想が止まらず2色とも私のお気に入りストック入り。
自分が愛用する、心からオススメしたい服だけを、今後もゆっくり作っていきます。