2022/11/28

“ちょうど良い”ソムリエナイフ
ビストロ『le Lion』オーナー 須田 任

連載 いいもの伝聞録
TEXT & PHOTO / MADOKA

身近な人々に愛用品を教えてもらう「いいもの伝聞録」。第2回は、東京・恵比寿にある老舗ビストロ『le Lion(ル・リオン)』オーナー須田 任さんです。

須田 任 / Thutomu Suda
福島県出身。東京カフェムーブメントの先駆けと言われる表参道の名店「ニド カフェ」を経て、2006年に独立。
恵比寿にビストロ「le Lion」をオープン。昔ながらのパリにあるビストロを彷彿とさせる内装と、カジュアルながらしっかり味わえる料理とワインが人気。
2011年池袋に姉妹店「BRASSERIE LE LION」をオープン。

『le Lion』は、昔ながらのパリにあるビストロを彷彿とさせる店内で、美味しい料理とワインがカジュアルに楽しめるフレンチビストロ。雰囲気のあるテラス席もお勧めです。
オーナーである須田さんの、気さくな人柄とカッコイイ佇まいもお店の魅力のひとつ。
我々夫婦も、大変お世話になっております。

そんな須田さんに、ソムリエらしい愛用品を教えていただきました。

『Deluc(デュルック)』ソムリエナイフ

ソムリエに欠かせない道具のひとつ、ソムリエナイフ。プロの方がどんなものを使っているのか、非常に気になります。

須田さんが愛用しているソムリエナイフは、フランスのブランド『Deluc(デュルック)』のもの。
10年以上、買い直しながら使い続けているのだそう。

ステンレスの質感がクールで、無駄のないデザイン。
販売されているサイトを検索すると“「コルクを抜く」という行為において世界最高レベルのフォーマンスを誇ります”というキャッチコピーが。なんとも頼もしい。

「色々とちょうど良いんですよ」と須田さん。
4〜5千円程度という手に取りやすい価格。余計なものがないデザイン。
『le Lion』ではカジュアルな価格のワインも多く提供していますが、最近のカジュアルワインはコルクが堅いものも多く、華奢な作りのソムリエナイフだとすぐにダメになる。でも『Deluc』は丈夫で壊れにくい。
1日に20本以上もワインを開ける日もあるそうですが、寿命は2年程。ほぼ毎日使う道具ですから、コストパフォーマンスは申し分ない。

そしてキャップシールを剥がす際に重要な、ナイフの切れ味が良いのも大事なポイント。多くの安価なソムリエナイフは、ナイフの切れ味が悪いのだとか。
確かに、我が家にいつ購入したかも覚えていないチープなソムリエナイフがありますが、すご〜く切れ味が悪いです(笑)。

以前はもっと高価なソムリエナイフを使っていたこともあったそうですが、高価なものは作りが繊細で壊れやすい一面もあり、ワイワイと賑やかな店内で素早い提供をする為には、かしこまった道具が向かない場合も。
さらに「高価だったからと思い入れが強くなってしまい、ガタがきて使いにくくなっているのに、つい使い続けてしまっていることもあって…」という難点が。ああ、とってもわかります(笑)。
その点『Deluc』は、寿命がきたら安心して買い替えられる価格。しかも「仕事の道具」としても申し分ない。
なるほど、色々とちょうど良い。

ちなみに、思い入れのあるソムリエナイフをボロボロになっても大事に使い続けているスタッフもいるそうですが、須田さんは快適さを重視。性格が分かれるところですね(笑)。

ワインを上手に開けるコツ

せっかくですから、上手にコルクを抜くポイントを伺いました。
「ボトルの瓶口にフックをひっかけ、しっかり手で押さえながら、テコの原理で持ち手の部分を真上に引き上げる。これだけですが、慣れない人はどうしても奥に傾けてしまいがちなので、とにかく”真上に引く”と意識することがポイントです。」
奥に傾けてしまうと抜けにくいだけでなく、ソムリエナイフのスクリューとのつなぎ目が歪んでしまい、使い物にならなくなる。道具を長く使うためにも、真上を意識です。

しっかり押さえて、真上に引く

コルクがボロボロになってしまい、途中で折れたりしてしまう事もありますが…そんな時には、2枚刃式のオープナーが便利。
ヴィンテージワインを開ける際には、用意しておくと良さそうです。

家庭用ソムリエナイフとしてもおすすめ

フランス刃物の街ティエールで1898年設立された 『Cartailler Deluc』。歴史が長く、調べると様々なエピソードが出てきますが、ここでは省きます。(興味のある方は是非調べてみてください。)
世界中で愛用されている『Deluc』ソムリエナイフ。その完成された機能性はもちろん、「いつでも買える」という安心感。
歳を重ねてくると、慣れ親しんだものがいつでも買えるというありがたさが身に染みます。

「手に入れやすい価格ですし、ご家庭でも使いやすく、皆さんにお勧めしています。」とプロのお墨付き。
我が家の切れ味の悪いソムリエナイフ …ストレスを抱えながらも毎日使うものではないからとダラダラ使っておりましたが、いよいよ買い替えたいと思います!
須田さん、お忙しい中ありがとうございました!

le Lion(ル・リオン)

  • 東京都渋谷区恵比寿 1-21-16 シェソワ恵比寿 1F
  • 03-3445-8131
  • 日曜・月曜定休(2022年11月現在)
MADOKA(Bugs Design)
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このサイトの運営担当。普段はグラフィックデザインやイラストのお仕事、アパレル企画のお手伝いをしています。
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