完熟すだちを楽しむ
TEXT & PHOTO / MADOKA
完熟すだちをいただきました。
関東では、ほぼ出回らない完熟すだち。秋刀魚をいただく時期の青いすだちしか出回らないので貴重です。
私の父親は徳島の出身なので、「すだち」へのこだわりが強いです。今でも、夏の終わりには毎年必ず農家さんからすだちを購入し、我々子供たちにも送ってくれます。恐らく、すだちの味を忘れるなと言うことでしょうか…?笑
そんな父親が徳島で過ごした子供の頃は、冬になると完熟のすだちを食べていたそうで、非常に懐かしい味だそうです。
関東の冬は柚子が多く見かけますね。酢の物やサラダなど柚子と同じ使い方が出来る完熟すだち。
せっかくなので、完熟すだちを使った料理を少しづつ、追記しながら記載していこうと思います。
すだちと柿のグラタン
まず作ったのは、グラタンです。雑誌「dancyu」のSNSで見かけたレシピを参考に作りました。
火を通して甘くなった柿と、すだちの酸味がたまらない一品。
「dancyu」ではもう少しオシャレな材料を使っていましたが、簡単に作りました。
柿とすだち・お好みのチーズ(今回はカマンベールチーズにしました)を耐熱皿に並べて、オーブン又はトースターへ。味を見て胡椒をパラパラ。
ワインが進んでしまう一品です。
すだちポン酢
たくさん消費したいならポン酢がおすすめ。
友人宅の庭のカボスや柚子をいただくこともあり、毎年この時期はポン酢作りをします。冬場はお鍋をいただく日も多いので頻繁に使います。備忘録の意味も込めて、作り方を記します。
お酒をくわえてまろやかに、でも甘くない仕上がりです。一度手作りをすると、市販のものへは手が伸びなくなります。
ちなみに青いすだちでも同じように作って美味しくいただいています。
すだちポン酢の作り方
材料
すだち果汁(柚子など柑橘ならなんでもOK)… 200ml
(果汁が足りなかったら、米酢などを足す)
酒 … 100〜200ml
昆布 … 5cm角
鰹節 … 5g程度(鰹節の香りが強くか弱くか、お好みで)
作り方
1.
まず、かえし醤油をつくります。
鍋にお酒入れて沸騰させ、アルコールを飛ばす → 醤油も加えて、沸騰寸前で火を止めて冷ます。※沸騰させないようお気をつけて。
2.
果汁をしぼる。種が入らないように果汁をざるでこしてしぼります。多少の果肉は気にせず。
※皮を別の料理に使う場合は、先に皮をむいておく。
3.
材料(1.のかえし醤油、果汁、昆布、鰹節)を合わせて、冷蔵庫で寝かせる。できれば1〜2週間くらい。
果汁をしぼるのが少々手間なだけで、簡単!
清潔を保てば冷蔵庫半年くらい美味しくいただけます。
沢山ある場合は、果汁をしぼって冷凍保存ができます。好きなタイミングでポン酢も作れるのでオススメです。
皮も楽しむ
写真は青いすだちで作った、すだち胡椒。
青唐辛子が手に入れば、すだち胡椒もおすすめ。材料はすだちの皮と、塩、青唐辛子のみ。
鍋には欠かせません。
まだまだあります、使い道
その他活用法も追々記してまいります。
すだち、とくに完熟すだちは、あまり身近じゃない方も多いかもしれません。柚子とは違った風味と香りが楽しめますので、見かけたら是非一度お試しください。