2023/09/26

「切る」機能を追求し続けた爪切り
『SUWADA』ネイルクリッパー

TEXT & PHOTO / MADOKA

以前から気になっていた、『SUWADA』の爪切り。
『SUWADA』は金物・ステンレスで世界的に有名な新潟県三条市の老舗、諏訪田製作所のブランド。「刃と刃を合わせて切る」刃物の製造に特化し、鍛造から仕上げまですべて熟練職人の手で行っています。
「数値化できない感覚を研ぎ澄ます」…なんて聞いたら、どんな爪切りかと興味を持ちます。ましてや新潟(夫が新潟出身なので新潟びいきです)。

燕三条地域の製品まとめ → MADE IN NIIGATA

ただ『SUWADA』の爪切りの代表作はニッパー型の爪切り。今までニッパー型を使ったことがなかったので、上手く使えるか不安で躊躇していました。が … ちゃんと調べたら、あったのです。従来型(てこ型)の爪切り「Nail Clipper」!

『SUWADA』Nail Clipper

使用していた爪切りが、なんとなく切れ味が悪いと感じるようになったタイミングで注文。人気の商品なので、時期によってはどこも品薄。某通販サイトで予約をして2ヶ月ほど待ちました。

立派なケースに入って届く。贈り物にも喜ばれそう。
5,390円(税込・2023年9月現在)

使い慣れたてこ型。艶消しのステンレスが美しい、無駄のないフォルム。
肝心の切れ味は、文句なし。サクサク切れます。そして、切った後の爪もガタガタせず綺麗。やすりが要らないほどです。

切れ味が悪くなったと感じたら、メンテナンスも行ってくれるとのこと。
「メンテナンスに出して綺麗になって戻ってくる」という工程が好きなので、これは嬉しい。てこ型でメンテナンスをしながら使える爪切り、珍しいように思います。

今のところマイナス点はあまり思い浮かばないのですが、強いて言うなら、飛散防止カバー「つめキャッチくん」の存在。笑
いえ、これが無いと爪があちこち飛んでいくので、欠かせないアイテムなのです。大事なのです。
ただ、心許ない素材のカバーが、見た目も少し残念かな。すぐ破けそうだし。
でも取り替え用のレフィルも販売しているところは、好感度高いです。安心して使うことができます。

爪はしっかりキャッチしてくれます。

まだまだ使い始めたばかりの爪切り。もっと手に馴染んでいくのが楽しみです。

改革を続ける諏訪田製作所

よくメディアにも取り上げられていますが、須和田製作所は工場見学を可能にしたり、社員食堂を充実させるなど働き方も様々な改革が行われている会社として有名です。
工場見学は、原材料の加工から最終製品まで全工程を自社で行っており、「心を込めて商品を作るものづくりの現場そのものを見てもらいたい」といった社長の想いから始まったのだそう。

オープンファクトリーとしてリニューアルしたスタイリッシュな工場、国内のみならず世界中から集まる人々。職人たちは自分たちの仕事に対するモチベーションをアップさせました。そして子供たちが憧れるような工場へとなり、職人の継承にもつながっていく。
素晴らしい!ですよね。

ちなみに燕三条で最も有名と言っていいかもしれない『スノーピーク』の影響を受けての改革なのだとか。
燕三条に以前訪れた際、駅前はけっこう寂しい街のように感じましたが、地域は盛り上がっているのでしょうか…。一度工場見学に訪れてみたいです。

\ SHARE! /
TEXT:MADOKA
RELATED PAGE