2022/10/29

当たり前に、そこにある『ぺんてる』サインペン
デニムデザイナー 林 芳亨

連載 いいもの伝聞録
TEXT & PHOTO / MADOKA

JBmagリニューアルを機に、身近な人々に愛用品を教えてもらう「いいもの伝聞録」をスタートします。記念すべき第1回目は、デニムデザイナー 林 芳亨さん。
夫のSUUとは、一緒にジーンズブランド『RESOLUTE』を立ち上げてから15年近くの付き合いになり、身近な先輩です。

林 芳亨 / Yoshiyuki Hayashi
デニムデザイナー
1988年、DENIMEデザイナーとしてレプリカジーンズブームを牽引。
2010年、RESOLUTEをスタート。「自分のジーパンは洋服ではなく、いわば道具。」と考え、何年もの後でも同じ物が手に入るジーンズのスタンダードを作り続けている。

SUUとの長い付き合いの中で、ジーンズをはじめとしたファッションアイテムは沢山教えていただきました。そして多くの雑誌等でも度々紹介されています。
なので今回は、ファッションとは違う、日常で欠かせない愛用品を伺いました。

ブルーの2色を愛用 『 ぺんてる』サインペン

林さんがずっと変わらず愛用している品、それは『ぺんてる』サインペン。
そう、誰もが一度は手にしたことがあるのではないでしょうか。我が家にも、いつの頃からか当たり前に家にあり、愛用し続けている文具のひとつです。

「字は大きく描きたいから、太いのが好きやねん」と林さん。
わかります! 太いけれど、太すぎない。完成されたフォルム、使用時のキャップも邪魔にならずに収まる気遣い、そして発売当初から変わらず MADE IN JAPAN、誰もが手に取りやすい価格…完璧と言って良い程の水性ペン。
なんと誕生は1963年。60年近くも世界中で愛され続けています。

定番色は黒・赤・青。現在は緑・橙・黄色・桃色・空色も加わり、8色のカラーバリエーションがあります。
林さんは、青と空色を愛用。ブルーの濃淡を選ぶとは、流石デニムデザイナー!
キャップを入れ替えたりして楽しんでいるそうです。なるほど可愛い。お茶目です。

空色は奥様が見つけてきてくれたのだそう。

林さんが初めてサインペンを手に取ったのは大学生か、もっと前か…思い出せないほど。
会社員時代の社長さんが、立派な革のペンケースに入れて持ち歩いているのを見て、改めて「サマ」になるペンだと再認識。
「無駄がないし、完成されたペン。胸ポケットに入れたりして、海外でもどこでも持っていくで。威張ってない感じがええやろ。」

ちなみに、メモをとる紙は黄色がお気に入りで、黄色のポストイットか、黄色いA4サイズのノートパッド。
黄色のノートパッドは日本のものはあまり見かけないので、ハワイに行った際などに安いものを沢山購入して帰る。
最近はなかなか海外へ行けていませんが、近所の100円ショップで黄色の小さいサイズのメモ帳を見かけた時には嬉しくなり、思わず購入したそうです。

ブルーとイエローのコントラストが素敵です。

誰もがいつでも手に取ることの出来るありがたさ。
ジーンズブランド『RESOLUTE』のコンセプトにも通じるものがあります。

楽しくお話いただき、ありがとうございました!

関連情報

MADOKA(Bugs Design)
Designer
このサイトの運営担当。普段はグラフィックデザインやイラストのお仕事、アパレル企画のお手伝いをしています。
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