2023/04/13

スプリングコートの件
『バーバリー』のトレンチコート

TEXT / MASATOSHI KAWAMATA
PHOTO / MADOKA

いつかはハンフリー・ボガードのように

スプリングコートの季節がやってきた。と言っても、4月の時点で20℃超えの日も少なくない近頃は、ぶっちゃけ着る機会はさほどない。
しかも僕は、3着スプリングコートを所持していて、1着あたりの着用機会は春だけに限定すると、片手で数えられる程度。そのときどきの気分によって着るから、着用しない年すらある。(コートよ、ごめん・・・)
そのなかでも毎年必ず袖を通すのが、このバーバリーのトレンチコートだ。

『バーバリー』の80’sトレンチコート

コットンギャバジン素材と玉虫色のクラシックな雰囲気のなかに、膝丈程度の長さとややすっきりとしたシルエットでモダンな要素がミックスされた80’sのトレンチコート。エポレットやチンストラップ、D菅に貫通式ポケットなど、ミリタリーライクなディテールが省略されることなく再現されている。流行り廃りに流されることのないオーセンティックなトレンチコートは、ドレスに合わせてもカジュアルに合わせても、男前度をアップしてくれる。

タグは70’s〜90’sに使用されていたもの。年代によってタグのデザインが微妙に異なり、そんな違いを楽しむのもヴィンテージならでは。

最近のトレンチコートといえばめっきり女性のファッションアイテムとなり、男性ファッションにおける需要は少なくなってしまったように思える。
だけど、いつかは名優ハンフリー・ボガードのように、トレンチコートを凛々しく男臭く着こなせるようになりたい。そんな憧れを胸に秘めつつ、今日もまたトレンチコートを羽織るのである。

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MASATOSHI KAWAMATA
河又 雅俊 / Stylist
東京都生まれ。フリーランスのスタイリストとして、主にメンズ誌や広告、WEB媒体で活動中。グリーンやオリーブなどの緑系好きで、ファッションのみならず、あらゆるものをグリーン色で埋め尽くしたいと思っている人。
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